新米も古米も学んで、たくさん食べよう
ことしも新米の季節がやってきました!
炊きたての新米を食べるときの幸福感はたまりませんよね~
米は47都道府県で生産され、令和3年は全国で756.3万トンが収穫されました。
生産量1位は新潟県、2位は北海道、3位は秋田県で、関東・東北・北海道で全体の7割を占めています。
米作りに適した条件は主に3つ。
「平らな土地」「豊かな水」「昼夜の寒暖差」。
このような条件を備えた新潟県・秋田県・山形県・宮城県・福島県・茨城県などは“日本のどころ”といわれています。
日本人にとって米は最も身近で切っても切れない関係です。
そんな米のことをアレコレまとめてみました。
vol.2は「新米も古米も学んで、たくさん食べよう」です!
新米って?
米は一般的に秋=8月~10月に収穫されますよね。収穫されたばかりの米は当然、新米に決まっていますが(笑)新米はいつまで新米なんでしょうか?
食品表示法に基づく新米の定義は…
つまり…収穫年の年末まで(~12月31日)に包装された米は新米と呼んだり表示できますが、年を越えてから(1月1日~)は新米とは呼びません。
一方「古米」は、新米に対して、その前年に収穫された米。
収穫後1年以上たった米を指すので、新米が年を越えたら古米になるわけではありません。
なぜ新人を新米と呼ぶ?
ところで…新入社員・新入り・見習いなどの新人のことを「新米」と呼びますよね。
なぜ新人を新米と呼ぶのでしょうか。
いろんな説があるようですが…
江戸時代、奉公人は前掛けを着用していましたが、新しい奉公人は新しい前掛けをしていたことから“新前掛け”と呼ばれ、これが「新前」と略され、さらに変化して「新米」になったというもの。
また「前」という字には“それらしいもの、それらしいこと”という意味があります。
例えば「男前」「腕前」「一人前」「江戸前」ということばがありますが、「新前」は「新しいもの」という意味になるわけです。
米は生鮮食品!
米は保管食品の側面もありますが、特に精米後おいしく食べるためには生鮮食品として扱ってください。
米は精米後から徐々に劣化(酸化)していきます。品質を保つためにも、高温多湿を避け、直射日光の当たらない涼しい場所で保管してください。
密閉できる容器に入れて、冷蔵庫で保管するのもオススメです。
とはいえ(大量に使う)飲食店さんの場合、密閉容器に入れて冷蔵庫へ…なんてことは難しいと思いますので、少なくとも厨房内など高温多湿の場所を避けることが大事です。
精米表示基準が改正されています!
米には賞味期限・消費期限の表示はなく「精米時期」が表示されています。
精米表示に関する食品表示基準が改正され、令和4年4月1日以降に精米したものは「精米時期」となります。
賞味期限・消費期限の表示がない理由は、米が野菜・果物と同じ生鮮食品の扱いだからです。
米の新鮮さは米袋などの「精米時期」を確認してください。
おいしい米をおいしく食べる、おいしく提供するためにも、精米時期・保管方法にも気を付けたいところです。
古米=おいしくない、は間違った認識!
新米がおいしいのは間違いありませんが、だからといって古米がおいしくないわけではありません。
最近は特別な環境で数年貯蔵・熟成させ、おいしさをさらに引き出した“熟成米”もよく見かけます。
確かに常温で何か月もたった米は独特の臭いがして、ツヤもなく食感も悪くなります。そんな米を食べて「おいしくないね」なんて言われたら米がかわいそうです。
古米が悪いわけではなく、保管している環境が悪いんです!
古米をおいしく炊くポイント
◆最初のとぎ水はさっとかき混ぜたらすぐに捨てる。水をこまめに交換しながら、愛情込めて(ここポイント!)強めにといで表面の臭い・酸化した部分を取り除く。
◆ただし力を入れすぎると米が割れる原因になるので注意。少なくとも1時間は浸水させ、炊く際は水を多めにする。
また“裏技”として、もち米・日本酒・みりん・油(炊飯油)・炊飯改良剤などをプラスするのもオススメです。
無洗米とは?
洗わずにすぐに炊ける便利な無洗米、もうすっかり定着した感がありますよね。
玄米からぬかを削り落として白米にすることを“精米”といいますが、一般的な米の表面には“肌ぬか”と呼ばれる粘りけのあるぬかが残っています。
炊く前に米をとぎ洗いするのは、この肌ぬかを取り除くためなんです。
無洗米は、これまでとぎ洗いしていた肌ぬかをほぼ完全に取り除いた米のことです。
無洗米は炊く前に洗わずに済むため…
などのメリットがあります。
無洗米は基本的に洗わなくてもすぐ炊けますが、気になる場合はさっと水で流してください。とがずにすすぐのがポイントです。
つまりは米をたくさん食べよう!ってこと。
米は日本人の主食でありながら、食生活の多様化などで“米離れ”が進んでいます。
日本人1人が1年間に食べる米の量は、50年前の半分になったそうです。主食用米から飼料用米への転換…なんてニュースもよく見聞きしますよね。
食料の多くを輸入に頼っている日本は先進国の中でも食料自給率が低く、2021年度(令和3年度)の食料自給率は、カロリーベースで38%・生産額ベースで63%にとどまっています。
一方、品目別の自給率でみれば米は98%と高く、食味に優れた新しいブランド米も続々と登場しています。
つまりは…みんなで、おいしい米をたくさん食べよう!ってこと。
関東食糧では全国各地の、さまざまな品種の米を取り扱っています!
同じ品種でも、土地・気候・水などの環境で米の味・食感が変わったり、与える肥料・栽培・収穫方法によっても違いが出ます。
米は“新潟のコシヒカリ一択”なんて方も少なくないと思いますが(汗)新ブランド米を含め、さまざまな米をチョイスしてみるのもいいかもしれません。
新米も関東食糧にお任せください!
コメント