近頃埼玉は隠れたうどん県とかいわれております。
私も人一倍うどんに思い入れがあるのです。というのも
何を隠そう関東食糧の前身は臼田製麺工業で、明治24年から乾麺を製造しておりました。
なので
うどん、冷や麦、そうめん、そば
がとても身近だったんです。
小さい時はおじいさんから
「これから手打ちするからおいで」
と呼ばれて、おじいさんの家でうどんを一緒に打つのがとても楽しみでした。一緒に打つといってもちょっとだけ粉をこねたり伸ばしたりするだけですけど。お役に立てたのは私を肩車にしてうどんを踏んで
「体重が重い方がコシがでるからいいんだよ」
ということぐらいでしょうか?
うどんを打って踏んで少し寝かせて伸ばして切ってゆででて水でしめたうどんを温かいつけ汁につけて食べていました。懐かしくて優しい味の思い出ですね。
さて、私の家もそうですが埼玉、群馬はうどん文化ともいえる食文化を持っています。
嫁に行くのにうどん打てなきゃだめだとか冠婚葬祭の絞めのご飯はうどんだったりとか。
そもそもなんでうどん文化かというと小麦文化だからです。
群馬、埼玉は小麦の産地で特に熊谷には麦翁(ばくおう)と呼ばれる権田愛三が小麦の改良をして収量が多くなるなど今でも小麦産地として有数の生産量を誇ります。
荒川水系は日本の中、特に本州では最も硬度の高い水として知られています。硬度の高い水は米作よりも小麦作に向いていたのも古のかたの知恵でもあるのだと思います。
こういった風土に育まれたうどんは水沢うどんや加須うどんのようにその土地を代表する料理となり様々なバリエーションがありますが、私が何といってもおすすめするのは
冷たいうどんにあったかい汁ですね。
ということで冷たいうどんにあったかい汁をご紹介していきます。
やっぱり王道の肉汁うどん
豚肉とネギ。豚の油と甘くなったネギがうどんつゆの出汁と相まって相乗効果となりうどんがどんどん進みます。
埼玉県産の豚肉やイタリアのホエー豚など素材にこだわりがあることをアピールしてはいかがでしょうか?
ナス汁うどん
一度油でしかも多めの油でよくいためたナスをうどんつゆと合わせると油をよく吸ったナスからコクと甘みが出てきます。
キノコ汁うどん
マイタケやブナシメジ、シイタケなどを入れたつゆ。キノコからまた出汁がプラスされうまみの相乗効果でおいしくなります。秋から冬はとても魅力的ですね。
埼玉県産のキノコや便利なナスもあります!
カレー汁
カレーもつけ麺スタイルのところが増えてきました。冷たい麺を入れていくので最初は熱々で途中からは冷めてきてぐいぐいいけます。猫舌の人にもおすすめの食べ方ですね
うどん屋のカレーといったらこれ
塩肉ネギ汁
塩風味の肉ネギ汁。こちらの方が好きという人も増えていますね。
塩スープには
もつ汁
牛もつでも豚もつでも。ニンニクのきいた塩味やみそ味で。牛は牛脂の甘みとうどんがマリアージュ
かしわ汁
豚ではなく鳥バージョン。おすすめは皮のついた鳥肉をさいの目に切りよく炒めてネギも別に焦げ目がつくまで炒めうどんつゆと合わせる。
鴨汁
冷たい麺と温かいつゆの王様。鴨の脂とよく焼いたネギとの相性はまさに鴨葱。
田舎汁
干しシイタケの出汁と戻した干しシイタケとみょうが、ネギ、油揚げなど季節の野菜を入れた温かいつゆ。
けんちん汁
濃い目のけんちん汁でうどんをどうぞ!
濃厚魚介とんこつ
まるでラーメンのつけ麺のスープにうどんを付ける。ありそうでなかったつけ汁!
などなど
冷たいうどんと温かい汁は汁を工夫すればまだまだ無限大!
冷たいうどんに温かい汁のうどんを見直してみませんか?
特集のまとめはこちら。
うどん用の小麦も関東食糧で!
売れてる順は 特雀 金鈴らん 白椿 北翠 さぬき菊です!
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