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【社長ブログvol.25】価格上昇はどこまで?まだまだ止まりそうにありません。

菜種・大豆・小麦の価格が上昇中です

臼田社長
こちら↓のブログで私が値上げについて書かせていただいたのが2021年の7月でした。

https://kanto-syokuryo.info/bs/kiji/seisen/syatyo-blog10/
ここでも菜種が史上最高値といっておりましたがなんとここでインドネシアのパームオイルの輸出規制が入るとの発表があり4月22日時点で11.382カナダドル/ブッシェルをつけ史上最高値を更新しています。
大豆についてもロシア、ウクライナの影響で1ブッシェル当たり16ドルもまた超えてきておりかなり厳しい状況が続いています。

臼田社長
油についてはまだ値段が下がってくる状況にはないですね。

小麦の値上げが止まらない

小麦についてはウクライナ・ロシアで世界の輸出量の30%となっており、ロシアの侵略が始まった直後の3月7日に13.64ドル/ブッシェルまで上がり4月22日現在でも10ドルを超える水準と今までと比べると異常な水準となっています。
前回の9月の小麦の記事では6ドルから7ドルでも価格の上昇が止まらないと書いておりましたがその水準を大きく上回る形となってきてしまっています。
ウクライナ産の小麦を多く使用していた欧州や中東の国々は代替の輸入先にオファーをかけているので今後日本の輸出先であるカナダ、アメリカ、オーストラリア産に大きな影響が出てくるものと思われます。特に中東ではパンの価格の上昇に国が補助金を出して抑えているような状況で今後経済基盤の弱い国々では食糧難による大きな流れが出てきそうです。
次回の売り渡し価格もどこまで上昇するのか注意が必要です。
https://kanto-syokuryo.info/bs/kiji/entame/syachoblog-14/
そしてこちらでもご紹介したウクライナ・ロシアの情勢のアップデートを
https://kanto-syokuryo.info/bs/kiji/entame/syatyo-blog22/

油も厳しい状況が続きます

小麦などの穀物については上記のとおりですが、油については特にヒマワリ油が世界の80%をウクライナ産が占めているとのことで欧州を中心に大きな影響が出てきそうです。特にブレンドオイルや普段使いの用途が多いので、今後ほかの油へ代替となってくるので油に関しては厳しい状況が続きそうです。この影響でインドネシアでパーム油の輸出規制が始まったとのニュースで菜種原料が跳ね上がっており大変な状況です。
また、戦闘が長引くとウクライナの農業や食品工業全体が機能しなくなってしまうので思わぬものがなくなったりとタイトになるものが出てきそうです。

水産物も上昇してきそうです

この記事の中では水産物が上がりそうと書いてありましたが実はウニやカニの値段が下がってきています。こちらは今(4月22日現在)中国でゼロコロナ対策として上海を中心とした大都市でロックダウンがかけられており、飲食店が休業となったためにカニやウニの行き場がなくなったために価格が下がってきています。ただ、中国のロックダウンが解除されるとまた中国のマーケットにとられてしまうので価格は上昇してくるものと思われます。

アジアのロックダウンによる影響は?

アジアのロックダウンによる影響はひと段落をしており製造はだいぶできてきているようですが、相変わらずコンテナ不足は続いており弊社でもポテト関係でご迷惑をおかけしています。
https://kanto-syokuryo.info/bs/kiji/seisen/syatyo-blog21/
ものが入ってくれば解消してくるものと思いますがまだまだ中国のコロナの影響もあり海運関係の混乱はまだまだ続きそうです。

エネルギー価格にも影響が

エネルギー価格もロシアからの天然ガスを受け入れないという経済制裁がかけられてきていますので大きく上がっています。ロシアからの天然ガスを使っていた国は今代替国を探している状況です。そのため、天然ガスだけでなく、石油、石炭などのエネルギー全般が大きく上がり輸送コスト、製造コスト、包材コストなど様々なところに影響が出てきています。

円安も続きそうです

そして何より円安です。皆さんも感覚的には1ドル100円前後というような感じかもしれませんが、約20年ぶりに1ドル130円台をつけました。つまり為替の相場だけでも1.2倍から1.3倍の価格となってしまっているということです。
穀物原料もエネルギー原料も現地での値上がりに対し日本はこの円安も効いてますので、ダブルで価格上昇という形になっています。アメリカとの金利差はしばらくはこのまま続くと思いますので円安も高水準のまま推移するのではないかと思います。

まとめ

今回はここまで今までお伝えしてきたことをアップデートする形で書いてまいりましたが、さらに値上げ圧力が大きく高まっていると認識せざるをえない形だと思います。
我々も大変心苦しい中ですが仕入れ値が上がったものは値上げをお願いしないといけない状況でございます。これからも原材料価格や水道光熱費そして、人件費も上がっていくという認識の中で商売をしていかなくてはなりません。ぜひともこれからメニュー価格を含め様々な見直しをしてご一緒にこの難局を乗り切ってまいりましょう。
5月25-26日には2年半ぶりの展示会を開催させていただきます。
展示会でも皆さんのお役に立つ、ヒントになるご提案をたくさんしてまいりますのでぜひとも事前登録の上お越しいただければと幸いです。

臼田社長
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