3月3日はひな祭りです。
ひな祭りは、女の子の成長と幸せを祈る日本の伝統行事です。
桃の花が咲く頃にお祝いすることから、桃の節句とも呼ばれています。
そんなひな祭りの歴史や地域ごとの祝い方の違いをご紹介します。
ひな祭りの歴史
ひな祭りは古代中国から平安時代中期に日本に伝えられたとされています。
はじめは「3月3日には水辺でおはらいをし、祝い膳を囲む」という
お祓いの意味が強い行事でした。
平安貴族の女の子の遊び「ひいなあそび」と、
災いを人の形の物に移し、水に流す厄祓いの行事「流し雛」が
一緒になって「ひな祭り」へと変化していったと言われています。
この日が華やかな女性のお祭りになったのは江戸時代になってからです。
やがてこの習慣が上流から町民へ、大都市から地方へと大きく広がっていったのです。
そして江戸中期には、女性たちばかりでなく、女の赤ちゃんの誕生を祝う初節句の風習も生まれて、ひな祭りはますます盛んになりました。
地域ごとの祝い方の違い
ひな祭りの祝い方には地域によって異なる風習もあるようです。
北海道・東北・関東地方
北海道では、新暦でひな祭りをお祝いすることが一般的です。
青森県では、旧暦の3月3日(新暦の4月3日)ごろに
「いそ遊び」や「浜遊び」をする地域が残っているようです。
北陸・甲信・東海地方
- 東海地方:つるしびなを飾る、がんどうちという行事がある
- 北陸地方:ひな人形を4月3日ごろにしまう、金花糖を飾る
愛知県や岐阜県の一部では、3月3日に地域の家を周りを
「ひな人形見せて」と言いながらお菓子をもらって歩くという行事があります。
近畿地方
近畿地方:ひな人形(男びな、女びな)の位置が関東と左右逆になる、
もち米が原料でしょうゆや塩で味付けしたひなあられを用いる。
中国・四国地方
中国・四国地方はひな祭りの風習に関する違いが多い地域です。
また、現在でも旧暦でひな祭りを祝う家庭が多いといわれています。
島根県では「ひな餅」と呼ばれるお菓子を用意するのも風習のひとつです。
練った生地にあんを包み、つばきの葉の上で蒸した色鮮やかななお餅で、
家族で食べたり身近な人に配ったりしてみんなでひな祭りを楽しむところもあるそうです。
岡山県や島根県に流しびなの風習が残っていたり、
「ひなあらし」と呼ばれる行事をする地域があったりとお祝いの仕方はさまざまです。
九州・沖縄地方
九州地方では「いそ遊び」を「せっくいそ」や「浜でばい」、
沖縄では「はまうり(浜下り)」と呼び、旧暦の桃の節句の時期に、
海や山に出かけるという行事が残っています。
ひな祭りと同じく、女の子の成長や健康を祈願するための行事です。
沖縄にはもともとひな人形を飾るという風習はなかったといわれています。
重箱やお菓子を持って海へいき、手足を海の中で洗ってけがれを落とすのが
一般的なひな祭りの過ごし方です。
ただし、現在では文化の変化により、ひな人形を飾る家庭も増えている傾向です。
ひな祭りを祝う盛大なイベントも多数開催されています。
ひな祭りの食べ物
ひなまつりの食べ物も今回は4つご紹介します。
ひし餅(菱餅)
緑、白、赤(桃)の3色には意味があります。
所説ありますが、緑は「厄除け・健康」、白は「子孫繁栄・長寿」、赤(桃)は「魔除け」という意味が込められています。
この3色が重なることで、春の情景をイメージしているとも言われています。
ひなあられ
ひし餅と同じく緑、白、桃色の3色で作られています。
意味も同じく、女の子の健やかな成長を願っています。
更にひなあられはこれに黄色が加わった4色のものもあり、
四季を意味するようになります。
意味になるそう。
ちらし寿司
平安時代、お寿司の起源である「なれ寿司」にエビなどの食材を乗せて
食べられていたことが由来とされています。
ちらし寿司に乗せる具材に願いを込めるようです。
エビ…腰が曲がるまで長生きできるように
豆…健康にマメに働けて仕事がうまくいうように
という意味がこめられています。
はまぐりのお吸い物
はまぐりの貝殻はついになっていないと2枚の貝がピッタリにはなりません。
そのことからはまぐりは、仲のいい夫婦を表しますので、
1人の相手と生涯添い遂げられるようにと願いが込められています。
日本の伝統行事“ひな祭り”
女の子の幸せを願ってひな人形を飾ったり、美味しい料理を食べたりする
楽しいひとときを過ごしましょう!
ひな祭りの意味や由来を知ることで、より一層ひな祭りを
深く味わえるのではないでしょうか♪
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