
今年初めのブログにこれ以上紛争が広がらないといいのにと書いていたのですが、3月に入り、アメリカとイスラエルがイランを攻撃し、最高指導者が亡くなるなどして中東情勢がかつてない緊迫感を見せています。
ペルシャ湾を囲むUAEやサウジアラビアなどの周辺国まで被害が出るなどして、報復の応酬となり、原油輸送の要衝である「ホルムズ海峡」がイランによって事実上の封鎖状態となりました。
「トランプ氏はイランとの軍事衝突について、体制をほぼ解体したとの認識を示した。一方で、ホルムズ海峡の封鎖が依然として大きな懸念事項であると強調している。」
引用元:トランプ氏、イランを「ほぼ解体した」と発言…「唯一の問題はホルムズ海峡」(読売新聞オンライン 2026年3月20日)
この状態が長く続くと、日本経済にもそして我々飲食業界にとっても「コロナ禍」「物価高騰」に次ぐ、あるいはそれ以上のインパクトを持つ「第三の波」になる恐れがあります。
この危機が長く続いた場合、現場にどう波及する?

今回は、この危機が長く続いた場合、皆様の現場にどう波及するのか、私なりの視点で整理してみました。
1. 「エネルギー」という名の固定費が、さらに牙を向く


日本が輸入する原油の約9割が、このホルムズ海峡を通ります。
封鎖が長期化すれば、以下の影響は避けられません。

すでに原油価格が100ドルを超えレギュラーガソリンの価格も大幅に上がり180円以上となってきています。国家備蓄を過去最高レベルで放出するとしていますが、高止まりも予想されます。また、原油は様々なものの原料にもなっています。包装資材や消耗品、そして炭酸ガスなど思わぬものがひっ迫したり、大幅な価格上昇もあり得ます。
<電気・ガス代の再高騰>
すでに各電力会社が値上げを示唆していますが、夏場に向けてさらに深刻化する可能性が出てきています。
<物流費の上昇>
燃料費が上がれば、食材を運ぶトラックの運賃も上がります。弊社でもかなりの多くのトラックを使ってますのでこれから影響が出てまいります。
2. 「食材そのもの」が届かなくなるリスク

エネルギー高騰は、食材の「生産」にも直撃します。

- ビニールハウスの加温費:国産野菜の価格に転嫁されます。
- 加工食品の製造コスト:冷凍食品や調味料を製造する工場の稼働コストが増大します。
- 円安による輸入コスト増:エネルギー不安による円安が進む局面となると、輸入される食品への影響が出てまいります。
私たちが今、共にできること

「また値上げか……」と肩を落としたくなる気持ち、痛いほど分かります。しかし、指をくわえて待っているわけにはいきません。
今こそ、以下の3点を意識すべきだと考えます。

- 「メニューの見直し」と「高付加価値化」:コスト高を前提とした価格改定を行うために新メニューの開発をして、コストを抑えたい低価格のメニューと、高付加価値をつけて価格を上げていくメニューが求められていると思っています。
- 「エネルギー効率」の再点検:厨房機器の清掃や、オペレーションの見直しで数%のコスト削減を。
- 「情報の共有」:これから思わぬ商品の値上や商品が作れないなどの状況がお起こるやもしれません。私たちも密にお客様と連携して、価格情報や在庫状況や代替食材の情報を営業マンだけでなくカントーエクスプレスやSNSも通していち早くお届けしてまいります。
最後に
なかなか厳しい状況もあるかと思いますが、どんな時も人は「美味しいもの」を食べて明日への活力を得ます。私たちは、食空間創造企業としてそんな場面が一つでも増えていくよう皆様とともに考えてまいりたいと思っております。

これからも皆様のお役に立つべく全力で食材の安定供給と情報提供に努めてまいります!







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