古くから日本人に愛されてきた、なじみ深い果物「みかん」。みかんが嫌いな人ってあまりみかけませんよね。よく知られたビタミンCのほか、近年の研究でその健康機能にも注目が集まっています。
ちなみに…11月3日と12月3日は『みかんの日』。「いいみっか(3日)ん」の語呂合わせから、全国果実生産出荷安定協議会と農林水産省により制定されています。
温州みかんは日本生まれ!
「みかん」は皮が薄くてむきやすい小型のかんきつ類の総称ですが、通常は生産量の多い温州みかんを指します。
漢字で書くと蜜柑(蜜橘)。蜜のように甘いかんきつの意味ですね。
原産地はインドのアッサム地方で、中国を経て日本に伝わったとされています。
温州みかんの「温州」は、かんきつ類の産地として知られる中国浙江省(温州市)の地名。ただ温州から伝わったものではなく発祥の地は薩摩地方=今の鹿児島県長島町だといわれています。中国から伝わったかんきつ類から、突然変異または自然交配によって生まれた品種だと考えられています。
江戸時代にみかんといえば紀州みかんが主流でした。紀州みかんは小粒で酸味が強く種が多いのが特徴。当時は“種のない果物を食べると家系が途絶える”として(種のない)温州みかんは避けられていましたが、明治時代になると大きくて甘みが強く食べやすい温州みかんが人気となり、栽培の主流となりました。
暖かい気候を好む温州みかんは主に関東より西の沿岸地域で栽培され、和歌山県・愛媛県・静岡県が代表的な産地。熊本県・長崎県を含む5県で全国の約7割を占めています。関東地方・新潟県を含む北陸地方でも栽培されています。
もともとは冬が旬の果物ですが、より早期の出荷を目指した品種育成が進み、ハウス栽培も進んだ結果、夏~翌春にかけての長期間、各産地のさまざまな味を楽しめるようになりました。
分類とサイズは…
温州みかんには多くの品種・ブランドがあり(ハウスものを除くと)収穫時期で「極早生(ごくわせ)」「早生」「中生(なかて)」「普通」「晩生(おくて)」の5つに分類されます。
青島温州・宮川早生などの品種が有名ですし、三ヶ日・有田といった産地名がブランドとして知られていますよね。
また規格は、横径によって2S~3Lまで6種類あります。
・2Lサイズ…7.3cm以上 ~ 8.0cm未満
・Lサイズ…6.7cm以上 ~ 7.3cm未満
・Mサイズ…6.1cm以上 ~ 6.7cm未満
・Sサイズ…5.5cm以上 ~ 6.1cm未満
・2Sサイズ…5.0cm以上 ~ 5.5cm未満
一般的に小さいサイズのほうが味が凝縮され甘みが強く、甘味と酸味のバランスがいいとされるのがSサイズとMサイズです。収穫時期・品種・大きさによっても味わいが異なるので、ぜひ食べ比べてみてください。
健康機能にも注目!
温州みかんは「ビタミンC」が豊富で、肌荒れ・風邪予防に効果があるといわれています。果肉の袋には便秘改善作用がある「ペクチン」も多く含まれています。
また袋・白い筋にはフラボノイドの一種「へスペジリン」が含まれていて、高血圧・動脈硬化を予防する効果があるといわれています。
さらに!みかんの色素「βークリプトキサンチン」には、がん予防の可能性が期待され、骨粗しょう症・リウマチ・糖尿病・動脈硬化のリスクを下げるという報告もあります。
みかんを1日に3~4個毎日食べる人は、食べない人に比べて、骨粗しょう症の発症リスクが9割低いという研究結果もあります。
🍊そのままでも、料理にも!
みかんは風通しがよく、湿度がやや高く、涼しく(3~8℃)、通気性のある場所での保存がオススメ。日持ちの目安は1~2週間。箱で購入した場合は腐ったものがあれば除いて、ふたを開けたままで保存。つぶれやすい下のものから食べる/使うようにしましょう。
そのまま食べるのはもちろん、ドリンク・スイーツなどの材料として、料理にも使えるみかん。冷凍みかんも美味しいですよね!
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