2023年、年男の臼田です。
2023年となりました。
今年は兎年ということで私事ですが、年男となりました。
干支は12年で一回り。四回り目の兎年となりました。
五回転目の兎年に向けて改めてスタートする年にしていきます。
新年あいさつ動画2023年バージョン↓
2022年の振り返り
さて、昨年は1月から3月まで新型コロナウィルスの対策としてまん延防止等重点措置が取られ、営業時間の短縮、酒類の提供の制限が求められ、外食産業においては引きつづき厳しいスタートとなりました。
その後は行動制限がなく、ゴールデンウィーク、夏休み、お祭り、クリスマス、年末と3年ぶりの賑わいを取り戻してきました。
2月にはロシアがウクライナに侵攻するという大きな出来事があり、これにより資源高、エネルギー価格の高騰に拍車がかかり、多くの食品が値上げとなりました。
とくに小麦はウクライナロシアで世界の1/4を生産しており多大な影響が出ています。
また、アメリカのインフレ率が高くなりそれに伴いFRBが金利を上げたおかげで円安が一気に進み11月にはなんと150円を付けるなど今年一年で円の相場は37円の幅で値動きすることとなりました。
この為替の影響も多大に受けた1年となりました。
コロナの中の日常になったということと、デフレからインフレへというターニングポイントの年となったと感じています。
さて、2023年は…
そんな中でこの2023年はどうに進んでいくのでしょうか?
食材価格は四月くらいまでは値上げが続く
食材の動きでいうと前半戦の4月くらいまでは値上が続くものと考えています。
為替は150円から130円へと円高方向に振れています。
私は感覚的に1ドルは120円ぐらいが妥当なのではと考えていますので115円から130円台で推移するのでは予想しています。
昨年の150円からは円高ですが、エネルギーコストの高止まりは以前続く見込みですし、人件費も上げていく必要があることから、なかなか製造コストが下がってこないため価格は高止まりしてくるものと感じています。
ただ、在庫過多により値崩れの可能性も
一方で在庫が過多になってきている商品は今後値下げも行われるとみています。
世界経済次第というのもありますが、まずは中国の経済がこのゼロコロナの混乱が落ち着き勢いを戻してくると様々なものに影響が出てくるかと感じています。
ただ、アメリカ、ヨーロッパの景気はこれから悪くなっていきそうなので世界的に在庫のダブついている商品などは今後値崩れする可能性が出てきています。
鶏関連商品は値動きに注意。
また、国内では鳥インフルエンザが猛威を振るっており、デフレの優等生といわれてきた玉子の価格がしばらくは高値となりそうですし、もしかすると数が足りないということも起こりえるかもしれない状況です。廃鶏からの派生商品にももしかしたら影響が出てくるかもしれませんので要注意です。
水産系商品もまだまだ…
また、海水温の変化などで海産物にも引き続きありそうです。近年取れなくなってきたさんまやいかなどは相変わらず高値ですが、昆布も裾物が非常に少なくなってきています。
輸入の魚介類も為替や物流コストの影響で高値が続きそうです。特にサーモン類はかなり高値で推移しています。
世界中で在庫が過多になりそうなエビやカニなどは価格が下落傾向に行く可能性も出てきています。しかしこれも中国の景気などの影響を受けそうですのでまだ何とも言えないのが現状です。
常にアンテナは高く。情報をキャッチしていきましょう
ということで前半戦は大幅な値上げの商品も出てくるが後半は高値安定へと向かう予想です。また、在庫調整などで価格が下落する商品も出てきますので常にアンテナを高くしておく必要があるでしょう。
外食産業では原料価格の値上げだけでなく、光熱費の上昇、賃金の上昇、さらに人手不足への対応など引き続き課題の多い年になりそうです。
原料価格からのメニュー価格の変更も昨年は多くのお客様で行われていたように感じます。大手もほぼ軒並みメニュー価格が改定されました。
今後はこの光熱費、人件費などの経費の上昇分もどのように考え吸収していくのかが重要となります。メニュー価格も上げるだけでなく価値ある新メニューを投入するなど価格競争ではなく価値、魅力競争に変化させていく年でとなってくると思われます。
デフレ商売からインフレ商売へ頭と気持ちとやり方を切り替え飛躍の年にしていきたいですね!
本年も皆様にとって少しでもお役に立てるような記事を書いてまいりますのでよろしくお願い申し上げます!
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